女性の人生の半分に生理があり、生理の期間は、初潮から閉経まで、およそ35年~40年間です。このコーナーでは、多くの女性の方々が悩まされている生理の痛みや生理不順など、生理に関するお話をしています。
みなさまは、このようなことはないですか?
月末月初で仕事が立て込んでいるとき、資格試験や学校の試験、大事な用事があるときなど、とても休めないときに限って、生理と重なりつらい思いをする。
このような思いをされている方は多いのではないでしょうか。
なかには生理痛がきつく、動けなかったり、寝込んだり、薬も効かない方もいらっしゃいます。
お腹だけでなく、腰や背中まで痛くなったり、痛みのあまり気持ち悪くなるなど・・・・・・
みなさまが経験された生理時のつらい思いを文章にあらわすと、おそらく何ページにもなってしまうのではないかと思います。
このような痛みが毎月あれば、生理などなければいいのにと思ってしまいます。
女性の妊娠出産のために生理が大切なこととわかっていても、それと生理痛のつらさを我慢するのはまた別の話ですよね。
生理痛がおこる原因は、ストレス、冷え、疲れすぎて体が弱ってしまったことによるものなど様々です。
現代女性は忙しく、仕事や家事など、ご自分で考えている以上に負担がかかっている方が増えていると思われます。生理痛の治療でこられる患者さまに多くみられるのは、ストレスや頑張りすぎによる、からだのバランスの崩れです。
鍼灸ではこのからだのバランスの崩れを整え、生理痛を軽減させます。
そのため、肩こりや不眠など、いっけん生理痛とは関係ない症状で治療に通っていても、もともと生理痛もある方は、その痛みも軽くなっていくということが起こります。
「先生、肩こりが楽になってきました。」
「それは、よかったですね。生理痛もあるとおっしゃってましたけど、今回の生理時はどうでしたか?」
「そういえば、今回は今までより生理痛が楽でした。えっ、どうしてですか?肩こりが楽になったことと何か関係があるのですか?」
などという会話もよく交わされます。
みなさま不思議に思われるようですが、東洋医学ではからだ全体のバランスをみるので、このようなことが起こります。
毎月生理がくるということは、生命の大きなリズムに乗っていることによるものです。このリズムを乱さないように日ごろから、ストレスをためすぎないようにしたり、軽くからだを動かしたり、食べすぎに気をつけたり、ゆっくりリラックスして休むことが大事です。
これらを実践するのはなかなか難しいと思いますが、少しづつ生活を変えることによりからだも変化していきます。
鍼灸治療により生理痛から開放された患者さまのお顔はとても晴れやかで、たいへんうれしくなります。
生理痛が軽減され、ご自分のからだを大切に、女性であることを楽しめるようになっていただきたいという思いで、日々治療しています。
生理痛って本当につらいですよね
女性の人生の半分に生理があります。
初潮を迎えてから閉経まで、個人差はありますが、およそ35年~40年間。
生理痛があまりない方にはわずらわしいと感じる程度でしょうが、痛みのきつい方にとっては毎月憂鬱なことです。痛みで動くこともままならず、仕事や日常生活にも支障をきたします。そしてなによりつらいことです。
最近は、鎮痛薬も効かないひどい痛みで病院に行ってみたら、子宮内膜症だったという方も増えています。
では、なぜそのようなつらい症状が起こるのでしょうか。
東洋医学では生理痛の原因についておもに以下のようなことをあげています。
生理痛の4つの要因
気滞血お
過度のストレスや精神的抑うつにより、気のめぐりが悪くなり、それにともない血行も悪くなるために起こります。
主な症状は、生理前あるいは生理中に下腹部が脹ったような痛みがあり、血の塊が下りれば痛みが軽減します。また、胸脇部に痛みがあることもあります。
寒湿凝滞
生理前あるいは生理中に寒い所にいてからだを冷やしたり、湿気の多い所に長時間いたことにより血行が悪くなり起こります。
主な症状は、生理前あるいは生理中に下腹部が冷えていて痛みがあり、温めれば痛みが軽減します。
気血両虚
もともと気や血の不足がある、あるいは、大病・長期間にわたる病気で気や血が消耗していることに加え、生理出血でさらに気血不足の状態になるために起こります。
主な症状は、生理中あるいは生理後に下腹部にずっと痛みがあり、出血量が少なく、色も薄くてサラッした状態です。
肝腎陰虚
虚弱体質だったり、早婚で多産などにより、生来の元気が、はなはだしく消耗した状態になると起こります。
主な症状は、生理後に下腹部が痛み、腰のだるさや足の脱力感があります。耳鳴り、頭がボーッとするなどの症状がでることもあります。出血量が少なく、色も薄くてサラッした状態です。
このようなことが起こるのは気※1のめぐりや血行が悪くなるからです。
気の流れは、水の流れのようなもの
気は水の流れのようなものです。水は、サラサラ流れていれば問題ないのですが、途中で流れが悪くなり、流れが止まれば、やがて淀んでしまい腐ります。
気もそれと同じこと。気の流れが悪くなり、気が滞った状態が、からだの不調であったり、病気になる前段階(未病という状態)であったり、あるいは病気としての症状の現れだったりします。
気の滞りが起こることにより、あちこちからだのバランスが崩れ、痛みも起こるのです。
鍼灸治療では、この気の滞りを通じさせることにより、痛みや症状を軽減させます。
ストレスも気の滞りの原因に。休息や鍼灸治療で解消を
気の滞りが起こる原因もいろいろありますが、現代女性の多くはストレスや精神的抑うつによるものが多いと思われます。
イライラして怒り、無意識に拳を握っていたり、からだに力が入りすぎるほど頑張ってしまうことで気の流れが悪くなるのです。
たまにはリラックスしてゆっくり休み、なにも考えずおもいっきり汗をかいて、からだ動かして発散したり、仕事や日常を離れ、自分の大好きなことに夢中になることも必要です。
また、鍼灸治療は、ストレスで抑圧されたからだや心をリラックスさせるための最適な方法です。健康で快適なライフスタイルを得るためにも、取り入れてみてはいかがでしょうか。
※1 気
「気」とは目には見えない生命エネルギーのようなもので、これがからだ中をぐるぐる周っています。東洋医学では、気がまったく動かず停止した状態を人間の死と考えています。